過払い金返還請求とは、利息制限法上の上限を超えて利息を支払っていた場合に、その払いすぎたお金を返還してもらうように請求することです。個人で返還請求をすることもできますが、個人で行なうと、下を見られてしまって3割～5割といったかなり悪い条件での和解を求められてしまうことも多々あるようです。過払い金を全額取り戻したいのなら、訴訟までやる覚悟が必要になります。訴訟になったからといって必ず最後までやる必要もなく、訴訟になると、良い条件での和解に応じてくれる可能性も高まるので、裁判の途中で和解をしてしまうこともできます。
過払い金返還請求では、個人でやるにしてもそれなりの交渉力や法律の知識がないとそもそも「弁護士を通してください」などと相手にしてもらえないこともあります。多くの場合は、弁護士に依頼することになると思います。弁護士費用についても、我々が思っているほど高くはなく、高くても2割程度です。しかも返ってきた過払い金の中から支払うのでマイナスになることはありません。
個人で3割～5割で和解になってしまうよりは、弁護士費用を払ってほぼ全額を取り戻したほうがはるかに利益が大きいでしょう。弁護士に依頼する場合には、過払いの分を元本から引いてもなお借金の残高が残っていて、その返還が困難である場合には原則として任意整理をしなければなりません。借金の返還が困難であるのに過払い金返還請求だけをして、任意整理をしないということは原則としてできないので、注意が必要です。任意整理をした場合には、金融事故となるので、個人信用情報に事故情報が残り、およそ5年間はクレジットカードやローンが利用できないというデメリットが生じます。
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